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イェルマへの望遠鏡⑥:谷岡紗智

まだ見ぬ舞台への熱いおすすめコメントをまとめた 「イェルマへの望遠鏡」

第六弾は、ぐにゃりの谷岡紗智さんに書いていただきました。

2016年に、谷岡さんの脚本「10月の風鈴」で韓国公演を行い、2017年に谷岡紗智の悲劇三部作の序章として「谷岡紗智の悲劇三部作」を上演しました。

丁寧で、刺激的に作られた物語が、読む人の想像を刺激する作家です。

このほかにも、GIGAの五味の舞台ゆめみるきかいに出演したり、人形劇を行う団体「小さな劇場屋さん」で活動を共にしたりと、様々ご一緒してきております。

現在は熊本にお住まいですが、今回コメントをいただけてとっても嬉しいです。

♡ありがとうございます♡

どうもこんにちは。谷岡紗智と申します。福岡で、ぐにゃりという演劇ユニットをしており、作演出などしておりました。現在は仕事で熊本の阿蘇に来ておりまして休眠中ですが‥ GIGAにはロルカへ向けた助走として『谷岡紗智の悲劇三部作』という公演で台本を使っていただきまして、『ベルナルダアルバの家』でも美術を手伝わせていただいたり、何かとご縁がございます。

さて、イェルマ。不毛な女。 ロルカの悲劇三部作を読んでみた中で個人的に1番気に入った物語です。 子供が欲しくて欲しくてしょーがないのに出来ない女の人の話。 イェルマのどこが好きって、子供が欲しすぎて怪しい儀式に行っちゃったりしちゃうとこ。一方2019年日本なぅでは『子宮信仰』ってのが一部女子の間に流行ったらしく、曰く、 『子宮を温めて血行良くしてあげたら妊娠しやすくなる!子宮の声を聞いて子宮の望むように行動すれば運も良くなる!子宮をケアして生きていけば運気も上がってウッハウハ!金運も上がってガッポガポ!』(だから布ナプキンとか子宮にあてるパワーストーンとか買ってセミナーにも来てね☆)てな感じなんですって。 ‥血行が良くなればまぁ体調は良くなるかもですが、ねぇ‥。 これがちゃんとビジネスになるくらい結構な数の女子が“信仰”してたらしいですよ、子宮。 イェルマ2019年日本に居たら絶対引っかかってたろなコレ。 何が言いたいかっていうと別に子宮信仰をdisりたいんじゃなくて、子供が欲しいのに出来ない、焦って、藁にもすがりたくてって、2019年日本なぅでもすごく共感できると思うんです。 もちろんイェルマが子供が欲しいのには理由があるんですけど、それがまた絶望的というか悲劇的というか滑稽というかなんというか‥不幸なんだよなぁ。そんな不幸なイェルマ達が2019年日本なぅにも居るであろうことがリアルに想像できて、85年前のスペインの片田舎と2019年日本なぅで共感できるっていう“悲劇”に笑っちゃうんだよなぁ。

さて、で、ここからは予想というか妄想ですが、GIGAのイェルマは少女漫画仕立ての歌と踊り満載の舞台になるらしいので、きっと滑稽で不幸なイェルマの事を最高に可愛く見せてくれると思うのです。むしろ『ダンサー・イン・ザ・ダーク』になってしまうんじゃ‥いや、それは流石にないか‥? でも主人公が可愛ければ可愛いほど悲劇性って増し増しだし(とか書いてたら好きすぎた彼氏をブッ刺した女の血まみれ生足画像が回ってきて私白目むいてるだよ。2019年日本なぅは本当どうかしてるよ!) GIGAがイェルマを、ただの遠い異国の架空の馬鹿で不幸な女の悲劇として描くわけないだろうと思っているので、果たしてどうなるのか、本番開幕を大変楽しみにしている次第であります。

‥悲劇を楽しみにしてるなんて、悪趣味かな。

谷岡紗智

 

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空間再生事業 劇団GIGA 
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E-MAIL: mail@spacegiga.com 

1995年、旗揚げ。「街を劇場に!」をコンセプトに、銭湯、一軒屋、ギャラリー、路上、バーなど、様々な空間を舞 台に独自の活動を展開。福岡を拠点に、国内のみならず、韓国、中国、香港、シンガポール、マカオなど海外の演劇祭へ招待公演も多い。また、日本で唯一の演出家コンクールだった利賀演出家コンクール2005で山田恵理香が優秀演出家賞を受賞。アートフェスティバルや大学授業内でのゲリラ公演など、世界をまたにかけた公演を企画しながら、コアでアヴァンギャルドな活動も展開している劇団である。

 

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